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針刺しが痛い

透析患者さんにとって、避けては通れない穿刺。

週に3回、1ヶ月で12回〜13回、年間では150回以上。 太い針を刺されるあの痛みと緊張感は、どれだけ長く透析をしていても慣れないものです。「痛いのは当たり前。」「我慢するしかない…。」と、諦めている人も少なくないでしょう。 

しかし、痛みは体だけでなく心にも大きなストレスを与え、血圧の変動などを引き起こす原因にもなります。

少しでも穿刺の痛みを和らげ、リラックスして透析を受けていただくための方法をお伝えします。

痛み止めテープを正しく使えていますか?

多くの患者様が、穿刺の痛みを和らげるための局所麻酔テープを使っていると思います。

しかし、「貼っているのに痛い!」という声をよく聞きます。実は、使い方が惜しい方が非常に多いのです。 効果を最大限に引き出すポイントは2つあります。

時間を守る(早すぎても遅すぎてもダメ)

テープの効果がピークになるのは、貼ってから約1時間〜2時間後。「家を出る直前に貼る(30分前)」では、まだ薬が浸透していません。「逆に朝起きてすぐ貼る(4時間前)」では、効果が切れてしまっています。

ご自身の透析開始時間から逆算して、ベストなタイミングで貼るようにしましょう。

剥がれないように密着させる

皮膚とテープの間に隙間があると薬が浸透しません。貼った上から手のひらで温めるように押さえたり、服で剥がれないよう上から保護テープで止めたりして、しっかり密着させてください。

また、貼る前に皮膚の油分を軽く拭き取ると吸収が良くなります。

ボタンホール穿刺

毎回違う場所を刺す方法(ロープラダー法)ではなく、ボタンホール法という刺し方があるのをご存知でしょうか?

ボタンホール穿刺は、皮膚表面とシャント血管壁との間に固定された穿刺ルートを作り、そこへ針を通してシャント血管を穿刺する方法です。トンネルが出来上がれば痛みが劇的に少なくなります。

血管の状態によってはボタンホール穿刺が出来ない方もいますが、痛みが強くて辛いという方は一度スタッフに相談してみてください。

長期留置カテーテル

首に埋め込み型のカテーテルを留置する方法もあります。

主に首や胸の静脈から挿入し、体の外に出ている部分を使って透析を行います。透析のたびに針を刺す必要がないため、穿刺の痛みは全くありません。

ただし、肩のあたりに常にカテーテルが出ているため、いくつか注意点があります。

  • 一部が体の外に出ているため細菌が入ると感染を起こす可能性
  • 感染リスク軽減のため入浴時には防水が必要
  • カテーテルに血栓ができる可能性

長期留置カテーテルは、どうしても痛みから解放されたい人には唯一の方法です。しかし、一般的にはシャントの方が感染やトラブルが少ないとされているため、患者さまの状態に応じて慎重に検討することが重要です。

院長より

患者さんにとって、毎回太い針を2本刺されることは辛いことと思います。同時に、針を刺すスタッフも患者さんに痛い思いをさせているというストレスを抱えています。

無痛にすることは難しいかもしれませんが、お互いが少しでもストレスなく過ごせるよう、一緒に考えていきましょう。

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