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急に立ち上がるとクラッ…その立ちくらみ放置しないで!

「急に立ち上がったら目の前が真っ暗になった」「フワッとして、思わず壁に手をついてしまった」という経験はありませんか?

年だから仕方ない、少し休めば治るからと我慢していると、思わぬ転倒や骨折につながることもあり非常に危険です。ご高齢の方に特に気をつけていただきたい立ちくらみの原因と、ご家庭でできる予防法について分かりやすくお話しします。

立ちくらみの時体の中で何が起きているの?

私たちが急に立ち上がると、重力によって血液がサッと下半身に下がります。通常であれば自律神経がすぐに働いて足の血管をギュッと縮め、脳へ血液を送り返してくれます。

しかし、加齢・病気・お薬の影響などでこの働きが鈍くなると、脳に十分な血液がいかなくなり、一時的に脳が酸欠状態になってしまいます。これが立ちくらみ(医学用語では起立性低血圧)の正体です。

よく脳貧血とも呼ばれますが、血液そのものが薄くなる貧血とは別の状態です。

ご高齢の方に多い立ちくらみの5つの原因

ご高齢の方の立ちくらみには、いくつかの原因が隠れていることが多くあります。

① 神経の反射(神経調節性失神)

特に男性の多い立ちくらみ(失神)です。立って排尿後に神経の反射が起こって急激に血圧が下がり頭に血液がいかなくなって、最悪気を失い転倒してしまいます。特に飲酒後のトイレで頻度が高く、注意が必要です。

② お薬の効きすぎ

高血圧のお薬(降圧薬)が効きすぎて血圧が下がりすぎていたり、前立腺肥大症のお薬、一部の睡眠薬や安定剤などを飲んでいたりすると、立ちくらみが起きやすくなります。複数のお薬を飲んでいる方は特に注意が必要です。

③ 隠れ脱水

ご高齢になると喉の渇きを感じにくくなります。水分が足りないと体の中の血液量自体が減ってしまい、少し姿勢を変えただけでも血圧が急降下してしまいます。

④ 自律神経の乱れ(持病の影響)

糖尿病が長く続いている方や、パーキンソン病などの神経の病気がある方は、自律神経の働きが低下して血圧のコントロールが難しくなることがあります。

⑤ 本当の貧血や心臓の病気

血液の赤血球が足りない本当の貧血が隠れていたり(胃や腸からジワジワ出血していることも!)、不整脈など心臓の病気が原因で脳に血が送れていないケースもあります。

注意!こんな症状があったらすぐに受診を

単なる立ちくらみではなく、命に関わる病気(心臓病や脳卒中など)のサインである場合があります。以下の表にある症状が一緒に見られる場合は、様子を見ずに早急に医療機関を受診、あるいは救急車を呼んでください。

危険なサイン 疑われる病気
気を失って倒れてしまった(失神) 重症の不整脈、大動脈弁狭窄症など
胸がドキドキする、胸が苦しい・痛い 心疾患(不整脈、狭心症など)
手足に力が入らない、しびれる 脳卒中(脳梗塞、脳出血など)
ろれつが回らない、顔の片側が下がる 脳卒中(脳梗塞、脳出血など)
便が真っ黒(イカ墨のような便が出る) 胃潰瘍などによる消化管出血(重度の貧血)

転倒を防ぐ!今日からできる予防のポイント

立ちくらみによる一番の悲劇は「転んで骨折し、そのまま寝たきりになってしまうこと」です。ご家庭では以下の点に気をつけてみてください。

ゆっくり動くことを習慣に

朝起き上がるときはいきなり立ち上がらず、まず布団の上で座って1分待つ、ベッドの端に腰掛けて足踏みをしてから立ち上がるようにしてください。これだけで脳への血流が安定しやすくなります。

こまめな水分補給

喉が渇いていなくても飲むのが鉄則です。お茶や水などを1日の中でこまめに分けて飲みましょう。

着圧ソックス(弾性ストッキング)の活用

ふくらはぎを適度に締め付ける靴下を履くことで、足に血液が溜まるのを防ぎ、心臓へ血液を戻すサポートをしてくれます。

お薬手帳を持って医師に相談

「お薬が原因かも?」と自己判断でお薬をやめるのは危険です。必ずお薬手帳を持って、かかりつけ医にご相談ください。お薬の種類や量を調整するだけで、ピタッと立ちくらみが治ることもよくあります。

軽視せずかかりつけ医にご相談を

たかが立ちくらみとやり過ごさず、転倒という大きな事故が起きる前にぜひ一度私たちにご相談ください。

うぐいす内科クリニックでは、血圧の詳しい検査や今お飲みになっているお薬の見直しなど、患者さんお一人おひとりの生活に合わせたアドバイスを行っています。診察の際には、ぜひお薬手帳を忘れずにお持ちくださいね。

毎日を安全に、そして安心して過ごせるよう、一緒にサポートさせていただきます。

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