メニュー

血圧が高いと気になったら?

日々の生活の中で、ご自宅で血圧を測ったときや、健康診断の結果を見たときに、「あれ?今日は少し血圧が高いな」「お医者さんに血圧を指摘されてしまった」と、不安に感じたことはありませんか?

私のもとにも、「血圧が高くて心配で…」とご相談に来られる患者さんが毎日のようにいらっしゃいます。高血圧は年齢を重ねると多くの方が経験するとても身近なものです。決してあなた一人だけではありませんのでご安心ください。

高血圧とはどういう状態なのか、そして今日からできる「血管へのやさしい思いやり」について、分かりやすくお話ししたいと思います。

高血圧ってどんな状態?(ホースとお水の関係)

血圧というのは、血液が血管の壁を押す力のことです。少し想像してみてください。ご自宅のお庭に、お花に水をあげるゴムホースがありますね。このホースが「血管」、流れるお水が「血液」です。蛇口をひねってお水を勢いよく出しすぎると、ホースはパンパンに張り詰めてしまいます。これが高血圧の状態です。

若い頃の血管は、新品のホースのようにしなやかなので多少の圧力には耐えられます。しかし、年齢とともに血管も古いホースのように少しずつ硬くなっていきます(これを動脈硬化と呼びます)。

硬くなったホースに強い圧力でお水を流し続けると、ホースが傷ついたり、最悪の場合は破けたりしてしまいますよね。

人間の体でも同じことが起こります。高い血圧をそのままにしておくと、脳の血管が破れてしまう「脳卒中」や、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」など、命に関わる大きな病気につながる危険性があるのです。高血圧が「サイレント・キラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれるのは、痛くも痒くもないまま、血管を少しずつ痛めつけてしまうからです。

 私の血圧、高いの?低いの?(血圧のめやす)

血圧が高いと言っても、どのくらいから気をつけたら良いのでしょうか。

現在の日本の医療基準(高血圧治療ガイドライン)では、以下のような目安が設けられています。

【高血圧の基準値】

測定する場所 上の血圧(収縮期) 下の血圧(拡張期)

ご自宅で測る血圧

(家庭血圧)

135 以上 または 85 以上

病院で測る血圧

(診察室血圧)

140 以上 または 90 以上

(単位:mmHg)

ご自宅ではリラックスしているため、病院よりも基準が「5」低く設定されています。最新の医療論文でも、病院で測る血圧よりも「ご自宅でリラックスして測った血圧(家庭血圧)」の方が、将来の病気を予測する上で重要であることが分かっています。

ただし、ご高齢の方の場合、目標とする血圧はお体の状態や持病によってお一人おひとり異なります。「お隣の〇〇さんはこれくらいだから…」と比べるのではなく、ご自身にとっての最適な目標値を私たちと一緒に見つけていきましょう。

正しい血圧の測り方(ご自宅でのポイント)

血圧は測る時間や姿勢によってコロコロ変わる、とても繊細なものです。

  • いつ測る?:朝起きてトイレに行った後(朝食やお薬の前)と、夜寝る前の1日2回が理想です。

  • 姿勢は?:椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばしてリラックス。腕の力はダラリと抜きましょう。

  • 高さは?:腕に巻く部分(カフ)が心臓と同じ高さになるようにします。

今日からできる!血管をいたわる4つのやさしい習慣

血圧のお薬を飲むことも大切ですが、日々の生活を少し見直すだけで、お薬の量を減らしたり、高血圧を予防したりすることができます。

1.お塩を少しだけ控える(減塩の工夫)

塩分を摂りすぎると、体は血液を薄めようとして水分を溜め込み、血圧が上がります。お醤油はかけるのではなく小皿に出してつける。お味噌汁は具だくさんにして汁を減らす。お出汁やレモン、お酢の酸味を効かせると薄味でも美味しくいただけますよ。

2.寒暖差に気をつける(ヒートショック予防)

血管は寒さを感じると体温を逃がさないように「ギュッ」と縮み、血圧が急上昇します。冬場の脱衣所やトイレは要注意です。入浴前に脱衣所を暖めておいたり、お風呂のフタを開けて湯気で浴室を暖める工夫が血管を守ります。

3.軽い運動でリフレッシュ

息がはずんで少し汗ばむ程度の運動(ウォーキングなど)は、血管を広げて血圧を下げるお薬のような効果があります。1日20〜30分程度、お買い物ついでのお散歩でも十分です。(膝や腰が痛いときは無理をしないでくださいね)

4.お薬は「自己判断」でやめない

お薬を飲んで血圧が下がってくると、「治ったからもう飲まなくていいや」とやめてしまう方がいらっしゃいます。しかし、これは「お薬のおかげで血圧が落ち着いている」状態です。急にやめると血圧が跳ね上がることがあり危険ですので、減らしたい時は必ず私たちにご相談ください。

うぐいす内科クリニックからのお願い

血圧の管理は、短距離走ではなくマラソンのようなものです。焦らず、ご自身のペースで長く続けていくことが何よりも大切です。毎日ご自宅で血圧を測り、手帳に記録して持ってきてくださるだけでも、私たち医師にとっては治療方針を決めるための宝物のようなデータになります。

「こんなこと聞いていいのかな?」と思うような些細なことでも構いません。お食事のこと、お薬への不安、日々の体調の変化など、遠慮なくうぐいす内科クリニックでお話しください。

私たちは、皆様の「かかりつけ医」として、いつまでも健やかで笑顔あふれる毎日をサポートさせていただきます。一緒に、血管にやさしい生活を始めていきましょう!

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME