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透析で足がつる

「透析の後半になると、足がムズムズしてきて、突然キュッとつる。」
「家に帰って寝ていると、ふくらはぎがけいれんして目が覚める。」

透析患者さまの多くが経験される、あのこむら返りの痛み。一度始まると冷や汗が出るほど痛く、透析の時間が恐怖になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

「透析をしているから仕方がない」と我慢していませんか?

足がつるのには明確な理由があり、適切な対策をとれば、回数を減らしたり程度を軽くしたりすることができます。

当院では足がつる原因をしっかりと見極め、適切なアドバイスと治療で、患者さんの不安を解消できるよう努めています。
問診や検査を通じて原因を特定し、生活習慣の見直しや漢方薬の処方、運動療法など、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

足がつる原因

足がつる背景には、水分不足・ミネラルバランスの乱れ・冷え・筋肉疲労など様々。頻繁に足がつる場合は、神経や血管、代謝の異常などが隠れている可能性もあります。

水分バランスの急激な変化(除水)

透析で短時間に水分を抜くと、筋肉は酸素不足・栄養不足になり、悲鳴を上げてつってしまいます。

電解質(ミネラル)の乱れ

透析によって、筋肉の動きを調整しているミネラルバランスが崩れると、神経が過敏になり筋肉が暴走しやすくなります。筋肉の収縮をコントロールする機能が低下し、足がつりやすくなってしまうのです。

冷え

冷えによって血行が悪くなると、筋肉への酸素供給が滞り筋肉が正常に機能しにくくなります。特に、気温が低い時期や冷房の効いた室内では注意が必要です。

筋肉疲労と血行不良

筋肉量の減少(サルコペニア)や、動脈硬化による血流の悪さが、足のつりを誘発します。また、L-カルニチンが不足していることも原因の一つです。

運動不足

運動不足によって筋肉量が低下すると、筋肉の機能が低下し足がつりやすくなることがあります。

加齢

加齢に伴い筋肉量や水分量が減少すると、神経や血管の機能も低下するため足がつりやすくなります。

 その他

特定の薬剤の副作用・脱水症状・甲状腺機能低下症・糖尿病・腎不全・閉塞性動脈硬化症・腰部脊柱管狭窄症などの病気が原因で足がつることもあります。

病気が原因で引き起こされる足のつり

多くの場合、足がつること自体は一時的な現象であり、深刻な病気に繋がることはありません。しかし、頻繁に足がつる場合や、他の症状を伴う場合は、以下のような病気が隠れている可能性があります。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される病気です。足の神経が圧迫されると、足の痛みやしびれや麻痺などが現れ、足がつりやすくなることがあります。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化によって血管が狭くなり血流が悪くなる病気です。足の血管が狭くなると、筋肉への酸素供給が滞り足がつりやすくなります。

糖尿病

糖尿病によって神経障害が起こると、足の感覚が鈍くなり筋肉のコントロールがうまくいかなくなることがあります。また、血糖コントロールが悪い状態が続くと、脱水症状になりやすく足がつりやすくなります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。甲状腺ホルモンは筋肉の機能維持にも関わっているため、甲状腺機能が低下すると筋肉が痙攣しやすくなり、足がつることがあります。

腎不全

腎不全とは、腎臓の機能が低下する病気です。腎臓は体内の水分やミネラルバランスを調整する役割を担っているため、腎不全になると電解質バランスが崩れ、足がつりやすくなります。

その他の神経・筋疾患

まれに、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経や筋肉の病気が原因で足がつることがあります。

足がつった時の対処法

足がつった場合は、以下の処置を試してみてください。

体重管理(これが一番大切!)

透析で引く水の量(除水量)が多いほど、血圧が下がり足がつりやすくなります。 「食べていないのに増える」という方は、塩分を摂りすぎて水を含んでいることがほとんどです。塩分を控えて体重増加を抑え、透析での除水スピードを緩やかにすることが、最も効果的な予防法です。

足の保温とストレッチ

冷えは筋肉を硬くします。透析中はブランケットなどで足を温めましょう。また、優しくマッサージをすることで、血行を促進し筋肉の緊張を和らげる効果があります。

 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

「つり止め」として有名な漢方薬です。即効性があり、つった瞬間に飲んでも効くことがあります。

うぐいす内科クリニックでできる足つり対処

 まずは、「つるのが怖い!」と遠慮なくスタッフに伝えてください。透析の条件を調整することで改善できることがたくさんあります。

ドライウェイトの見直し

本当に今の体重が適正か、筋肉が落ちていないか再評価します。

 ミネラルの調整

血液中のカルシウムやマグネシウムの過不足を調整したり、透析液後に使う薬剤の調製をしたりします。

薬剤の投与

L-カルニチン製剤の注射や、血流を良くするお薬などを使用します。

院長より

透析中の足のつりは単なる痛みの問題だけでなく、透析の効率を下げたり、透析を中断せざるを得なくなったりする原因にもなります。
何より、患者様の生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。

「最近よく足がつる」「どのタイミングでつる」といった情報は、私たちが治療計画を立てる上で非常に重要なヒントになります。

痛みのない快適な透析時間を過ごしていただくことが、私たちの目標です。一緒に原因を探り、あなたに合った対策を見つけていきましょう。

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